月に一度、わが家に富山の懐石料理人  中尾英力先生をお招きしての「懐石秘密箱」

 

 

今月のテーマは「室町時代、紹鴎の頃」です

 

 
 
茶の湯が誕生した頃は本膳料理の姿が多く、
数寄好みの料理に変化する過程がみられます
 
 
 
 
本膳料理は「本膳」「二の膳」「三の膳」「与の膳」「五の膳」まであり
「三汁七菜」ほど出ます
 
 
その食礼、いただき方も煩瑣だったようです
 
 

 

今回は紹鴎の頃ということで、本膳料理の形式が抜けきっていない室町時代の懐石をいただきました

また信長や利休の献立の違いにも少し触れました

白鳥に鷹、カマボコなどを用い、信長は自ら料理をすすめたといいます

 

 
 
飯も汁も給仕の者がよそります
膳には、「テシホ(手塩)」ということで、
自分で味の調整をすることもあったようです
 
 

 

足付きのものから折敷へ移っていく流れ
また木地と塗りの格の違いなどのお話も貴重でした

一人一膳、銘々に出される膳の文化は日本ならではです

 

 

懐石の変化は、心の変化
懐石の成立も面白いです

 

 

食べ終わりも美しく
いつも感動するところです
 

 

学ぶほどに奥深い懐石の世界
来月は「明治から昭和」です