月に一度、わが家に富山の懐石料理人

中尾英力先生をお招きしての懐石秘密箱

 
今月のテーマは「精進(真の格)」です
 

お茶では「真行草」と“格付け”します

真が最も高い格で、草が低い格となります

しかし、必ずしも真が優れている

わけではなく、本質は、みな一緒

 

それぞれの役割、表現、性質の

違いがあることを

押さえておかなければなりません

 

中尾先生からは、点前はもちろん料理に器、

お箸に至るまで、真行草の格があることを

教えていただきました

 

真の器は、朱塗のそろい

飯、汁、向付の楪子(ちゃつ)、

小鉢の豆子(ずつ)、煮物椀の平、

飯器、杓子が朱塗です

また、焼物などは染付や青磁の器が出されます

そして、精進となります

楪子には、金時草のおひたし
 

酒次は溜塗です

 

料理の切り方や盛付けも真の格であるならば

私を持ち込まないこと
 

奇をてらったり、洒落たことは

要らないということですね
上に行けば行くほど、遊びがなくなってきます
 
 
一方で、境界をはっきりさせる必要はない、
おおらかなものという考えも
持っておく必要があります

最終的には「清らかな心」になるわけです

学ぶほどに奥深い懐石の世界

来月は「月見」ということで、今から楽しみです