月に一度、わが家に富山の懐石料理人  中尾英力先生をお招きしての「懐石秘密箱」

 

 

今月のテーマは「名残」です

 

 
10月は風炉も終い、名残の季節となります
侘月ともいわれ、この時期にだけの楽しみもあります
 

 
まずは「寄向(よせむこう)」
 

 
通常の向付は、揃いのものを用いますが、
名残は別々のものを用いても良いことになっています
 

 
たとえば、こんな風に
旅先で求めた一品物などが例にあがります
 
 
次に「箸」の違いがあります
 

 
焼物や八寸には青竹を用いますが、
ここでは、その青竹の色が自然と抜けたものを用います
 
八寸盆についても塗りだったりします
(今回は、硯蓋)
 

 
来月は、開炉になり、茶人の正月ともいわれます
つまりは、10月は暮れや年の瀬のようなイメージです
 

 
来月を清々しく迎えるためにも、
名残を十分に味わう
 

 

学ぶほどに奥深い懐石の世界
来月は「開炉」です