月に一度、わが家に富山の懐石料理人

中尾英力先生をお招きしての懐石秘密箱

 

今月のテーマは「飯台(はんだい)」です
『南方録』にも、はじめの「覚書」に飯台の作法として記述があります
 

飯台は、禅宗の食堂にある飯䑓からきたもので、

利休好みは、桐に黒搔合塗

今回は桐のものをご用意しました

また、適する茶室としては四畳半がよろしいようです

そして、いよいよ飯台を用いての実践です

まずは、亭主は茶道口から飯台を持ち出します

 
客の前に置き、台の上を布巾で清めます
 

汁椀の上に飯碗、箸とのせ

銘々にお出しします
 

椀を展開し、続いて汁が汁器で出されるので、

銘々に注いでいきます
 
 

物相形の御飯が、ポイントです

 

続いて引重です

飯台は簡素で、酒は一遍か二遍

料理は精進が望ましいようです

引重の扱いについてもご指導いただきました

 

続いて煮物椀も出ます

引重の上には香の物
 

こちらも取り分け、八寸

 

再度お酒で、常の通り湯とうでしめます

飯台は、裏千家九代  不見斎、十一代  玄々斎も

利休追善茶事でしているとの記録があります
 

禅院の食事作法がはじまりで、「草」の扱いに相当するようです

学ぶほどに奥深い懐石の世界

来月は「朝茶事」ということで、今から楽しみです