新緑眩しい季節

シカゴ、カリフォルニア、テキサスからのお客様

 
みなさまアメリカでお茶に関わるお仕事をされている御一行様がわが家にいらっしゃいました

 

 
茶積みの季節、八女から始まり、お茶にまつわる約二週間のツアーの終盤
 
「和菓子作りを体験したい」とのことで、ご依頼いただきました
 

 
講師には、神楽坂 梅花亭の4代目当主 井上豪さんをお招きしました
 
そしてリクエストが「アメリカに帰って作れるお菓子」
なんとも難題です
 

 
井上さんには、色々と考えていただき
この度は2種類のお菓子をご提案くださいました
 
ひとつ目は「サツマイモの茶巾絞り」
 

 
まずは、ボイルしたサツマイモを裏漉しします
(こちらはマッシャーで代用可)
 

 
乾燥しないよう布巾で包んでおきます
続いて、卵黄と生クリーム、バター、水、砂糖でシロップをつくります
 

 
本来、和菓子は植物性の材料ですが、
アメリカでは入手困難であるかという配慮で、井上さんのアレンジです
 
銅鍋は火にかけた時に、あたりがやわらかく、焦げにくいとのお話もありました
 

 
シロップを練り込み、
小分けにして20分ほど冷まします
 
その間にもうひとつ
「リンゴ赤ワイン煮のお餅」
 

 
白玉粉を水でとき、火を通しながら、なめらかになるよう地練りします
 
目安は『着物の反物がたたまれるように』
 
リンゴは事前にレモン、シナモン、砂糖、赤ワインで煮ておき、それをスライス
 

 
写真だけ見るとお肉かお魚のよう
 

 
こちらも小分けにして、
薄く伸ばしリンゴを並べ
 

 
折りたたんで、刷毛で表面の余分な粉をはけば完成
 

 
実際にみなさまにも2種のお菓子づくりを体験していただきました
 

 
茶巾絞りはラップで代用です
 

 
昨今は観光立国を目指すということで、インバウンドのお話も多くあります
 

 
“日本人に期待されるおもてなし”についても改めて考え、世界のみなさまとの交流を深めていければと思います